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2004.11.18

映画「ひまわり」とモスクワのウクライナホテルに宿泊 ’70年代英国ヨーロッパ一人旅行記(9)

 1973年10月13日午前。モスクワ市内の国民経済博覧会と言うところにいきました。ソ連の産業や経済の発達度を誇示するような場所でした。360度スクリーンに映像を映していて、正面から来た車がすれ違い、後ろを向くとその車が遠ざかっていくのが見えました。

 その後、宇宙関係のパビリオンにも行きました。初めての人工衛星スプートニクやライカ犬を載せた人工衛星のモデルなどを見学しました。

moscow_underground_syusei01 午後は、モスクワ市内の地下鉄の見学にもいきました。モスクワの地下鉄は、駅の豪華さなどが有名でしたが、私は別な点で見てみたいなと思っていました。

 それは、1970年に封切られた映画、「ひまわり」を見たからでした。この映画は、第二次世界大戦によって切り裂かれた男と女の運命を、壮大なスケールと美しい映像でつづった超大作であります。監督は、ビットリオ・デ・シーカ、主演にソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニ。ヘンリー・マンシーニ作曲のサウンドトラックは、私の大好きな映画音楽の一つでもあります。

 ロシアの戦線で行方不明になったマストロヤンニを探していたソフィア・ローレンは、モスクワも訪れましたが、その時にモスクワの地下鉄の駅が映りました。このシーンが脳裏に焼き付いていました。ま、実際に駅を見てみると、それほどの感動はありませんでしたが、見ないことにははじまりませんのでそれなりに満足しました。

moscow_underground_syusei02

 この「ひまわり」については、70年頃に懐かしのセンターシネマで見た後、友達と喫茶店で映画の感想などをダベッタ時、ある友達がこのようなことを言いだしました。

友達:「この映画でマストロヤンニがソフィア・ローレンに会いにイタリアに行ったりしたが、あれがどうもよくわからん。」
私:「何で?」
友達「あげな若くて美人のロシア人の嫁さんがおって、何でソフィア・ローレンのげな年増のおばさんの所に会いにいくのかがわからん。」
私:「・・・・・・」

 ま、私も彼も今では50を過ぎていますので、何でマストロヤンニが会いに行ったのかがわかるようになったのではないかと思っています。
 
 この日の夜は、モスクワ最後の夜となりました。当時のモスクワの市街地の夜は、西側から来た私達にとっては、とっても暗い街でした。ネオンや看板のイルミネーション等もなく、人影もまばらで死んだような街でした。現在のピョンヤンのようなものでしょう。

 しかし、ウクライナホテルの窓辺から見るモスクワの夜は、とてもロマンチックなものでした。スターリン様式の高いビルの先端には赤く光る大きな星が取り付けられており、それらだけが一面の闇の中であちこちで赤く静かに光っている様は、とても印象的で逆に西側の都市では絶対に見られない光景でした。

 当時、短波ラジオで日本語番組を流していたモスクワ放送の開始音楽、「モスコー郊外の夕べ」のメロディを想い出しながら、長くじっと眺めていました。
 

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