« 懐かしの湖月のカレー復活! | トップページ | 連休釣行、釣果は? »

2005.05.03

英国、「The Compleat Angler」ホテルとテムズ川の釣り

The Compleat Angler Hotel の由来

complete_angler_hotel1_syukusyou
 1992年の冬、英国を旅しました。主にコッツウォルズ地方とロンドンに滞在しましたが、ロンドン郊外のマーロウ( Marlow )にある「The Compleat Angler」(ザ コンプリート アングラー)ホテルにも訪れました。

 このホテルの名前は、釣り人のバイブルとも言われる英国のアイザック・ウォルトンの著書「釣魚大全 The complete angler」1653年発行、から由来しています。なんでも、ウォルトンがこのホテル近辺で釣りをして、その経験に基づいてこの本を書いたそうです。

マーロウに向かう

marloe_taxi1_syukusyou   ロンドンからマーロウに行くには、レンタカーでもいいのですが、ここは英国鉄道(BR)にでも乗ってのんびりと思い、時刻表を調べてみました。ロンドン・パディントン駅、近年ハリーポッターの駅として有名になりましたが、ここから乗車して、途中でメイドゥンヘッド駅(Maidenhead)で支線に乗り換えて終点がマーロウ駅です。

 ところが、土日にはこの支線に一本も列車が走らないのです。これには唖然としました。西戸崎線が土日には1本も列車が走らないと言うことは想像もできないのですが、これが英国なのです。

marloe_football1_syukusyou パディントン駅乗車でメイドゥンヘッド駅下車、1時間もかからない時間です。駅前で、タクシーを探すとすぐに見つかり、ホテルに向かいました。2枚目の写真は、そのタクシーの車内です。

優雅で気品のあるホテル、The Compleat Angler Hotel 

 20分もすると、ホテルに着きました。ホテルは、1枚目の写真でご覧のとおり、テムズ川に面しています。非常に上品で格調の高いホテルでもあります。川に接して、白い建物が見えますが、ここはティールームで本格的なアフタヌーンティーが楽しめます。近辺の方々でしょうか、気品のあるご婦人方が紅茶とケーキを楽しみながら、会話のひとときを過ごしていました。

テムズ河畔の散歩を楽しみました。

marloe_boat3_syukusyou
 アフタヌーンティーよりも、天気がいいのでテムズ河畔の散歩に出かけました。川沿いに散歩道があり、とてもいい気分です。学校らしき前を通りかかるとサッカーの練習をしていました。こんな環境の良いところでサッカーができるとは幸せな連中です。

 向こう岸を眺めると教会の前のテムズ川には、漕艇の練習で2艇浮かんでいました。そう言えば、ここからすぐの上流には「Henley Royal Regatta 」で有名なHenley-on-Thamesの町があるのでした。世界的に有名なボート・レースで、上流階級の社交シーズンのハイライトのひとつとしても知られ、ロイヤル・ファミリーも来るそうです。このボートの人達も、このレガッタに参加するのでしょうか。

  続きがあります。下の「続きを読む」をクリックしてください。

 

テムズ河畔の釣り人たち

marloe_angler3_syukusyou  気分良く散歩を楽しんでいると、日も暮れてきましたが、釣りをしている人々に出会いました。まさに、「釣魚大全」の地らしい風景でした。寒い冬の夕暮れに竿を出している人々。私も釣りが好きなのでしばらく釣りを眺めることにしました。

 寒いのか重装備のおじさんでしたが、黙々と釣っていましたが、私がじっと眺めていると「お前も釣りをやるのか」と話しかけてきました。「釣りは好きだ」と答えると、あまり釣れないのでひまつぶしのせいか色々話してくれました。釣り人同士の話は、国境を越えて楽しいものです。

marloe_angler2_syukusyou 釣りの話をしていると、浮きがぴくんと動きました。すかさず、合わせて竿を揚げると魚が釣れてましたが、惜しいことに手前でぽとんと落ちてしまいました。私がカメラを持っていたので、撮影チャンスを逃したことが残念なようでした。

 すると、しばらくしてまた、ぴくんと浮きが動いたので、合わせると今度は見事に魚が釣れました。写真は、その時の私に見せてくれた魚です。この気のいい彼こそが、真の「Complete Angler」なのかもしれません。

 その晩は、ホテルで一泊しましたが、どうして英国のこのようなホテルは晩ご飯がいまいちなのでしょうか。前に紹介しましたカースルクームのマナーハウスホテルもそうでしたが、近くにパブがあればそっちの方が正解です。

帰りは運転手付きのダイムラーで

marloe_taxi2_syukusyou
 翌朝、ロンドンに帰ることにしました。ホテルのレセプションに、メイドゥンヘッド駅までタクシーで行きたいので、1台呼んでくれるように頼みました。

 しばらくすると,「タクシーが来ました」とロビーにいる私を呼びに来てくれました。ホテルの玄関に出ると、ビックリしました。運転手付きのダイムラーが待っていました。おいおい話が違うよと思いましたが、駅までいくらかと聞くと、確かに駅前のタクシーの数倍の値段ですが、大体駅前のタクシーが安かったのでそれでも、まいいかぐらいの代金でしたので乗ることにして、ロンドンへの帰路につきました。

daimler20double206_syukusyou

 これで楽しかったマーロウのお話は終わりますが、最後に私が好きな釣りについての格言を一つ。

一時間幸せになりたかったら酒を飲みなさい。
三日間幸せになりたかったら結婚をしなさい。
八日間幸せになりたかったら豚を殺して食べなさい。
永遠に幸せになりたかったら釣りを覚えなさい。

* 最後のダイムラーの写真以外は、全て’92年に撮影した写真で、リバーサルフィルムのポジをスキャナーで読みとり、フォトショップで修正加工したものです。

 By  Jun

|

« 懐かしの湖月のカレー復活! | トップページ | 連休釣行、釣果は? »

05 釣・フィッシング」カテゴリの記事

09-1 英国・イギリス」カテゴリの記事

09-2 ホテル・宿」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 英国、「The Compleat Angler」ホテルとテムズ川の釣り:

« 懐かしの湖月のカレー復活! | トップページ | 連休釣行、釣果は? »