寅さんの「くるまや」の再現セットと「寅次郎相合い傘」の放映
NHKのスタジオパーク訪問![]()
先日、上京した折り、渋谷にあるNHKのスタジオパークに行って来ました。NHKの放送センターと同じ所にあるスタジオパークは、広く一般に公開されており、スタジオ見学、天気予報などのアナウンサー体験、大河ドラマの衣装を着て記念撮影など家族で楽しめるイベント、これまでのNHKの歴史や放送番組のパネル展示などがあります。
入り口のチケット売場で入場料200円を払って入りました。入り口のロビーでは、なにやら人だかりがしていました。これは、午前11時から放送の「日曜スタジオパーク」と言う番組のスタジオ内での観覧の抽選でした。10時20分から募集があり、約30名が入れますが、それ以上になれば抽選となります。この日は、30名もなっていないようでした。
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スタジオパークは、順路が設定してあり、その順路に沿って進みます。まずは、大画面のハイビジョンと5.1サラウンドを体験できるミニシアターです。画面は、大きくて高精細ですが、残念ながら遮光が十分ではなくその点が残念でした。映されている画像は、新しく放映されるドラマでした。
次のコーナーがハイビジョンや地上デジタル放送のコーナーで、ここではハイビジョンや地上デジタルの画像を見ることができます。
寅さん、「くるまや」茶の間のセットでは![]()
今回の目玉は、何といっても、今年の夏からの「男はつらいよ あゝ寅さん失恋48連発」放映にちなみ作られた「BS寅さんスタジオ」です。ここでは、「くるまや」の茶の間が再現されており、BSの寅さん映画が放映された後、山本晋也監督とNHKのアナウンサーが、寅さんの事を面白く語る番組「寅さんレビュー」がありますが、この番組が収録されているところがここなのです。
このての再現「くるまや」は、「葛飾柴又寅さん記念館」にもありますが、私の見たところNHKの方が少し負けているような気がします。
寅さんの財布の中身は500円札だけ
結構興味を引いたのが、寅さんが持ち歩いているカバンの中身の展示です。日本全国を旅している寅さんですから、日本全図の地図、時刻表、でっかい目覚まし時計、トランジスターラジオなどが見えますが、やはり財布でしょう。財布からは500円札がのぞいていますが、寅さんは500円札しか普通財布にはないのです。最初の頃、競馬に行き、「ワゴンタイガー」(車寅)と言う馬で当てて、100万円以上持ったこともありましたが、通常500円札だけです。心優しいさくらさんは、いつもそっと寅さんの財布にお金を入れてあげています。
今度の土曜日22日は、是非見てください「寅次郎相合い傘」
ところで、今週土曜日夜9時からのNHK BS2の寅さんは、男はつらいよ第15作「寅次郎相合い傘」が放映されます。船越英二も出ますが、何と言っても浅丘ルリ子のリリーが抜群な出来です。
寅さんファンの人気投票で、この「寅次郎相合い傘」はよく第1位になります。私も、シリーズ中の最高傑作の作品の一つだと思っています。あの有名なメロン騒動、リリーを帝国劇場に出演させたいと訴えるいわゆる「寅のアリア」、そして船越英二の初恋の人との再会シーンなど名場面がちりばめられていますが、最高のシーンは、タイトルどおりの寅さんとリリーの柴又参道の相合い傘の道行きです。
リリー:「迎えに来てくれたの?」
寅 :「バカ野郎、散歩だよ」
リリー:「雨の中傘さして散歩してるの?」
寅 :「悪いかい?」
リリー:「濡れるじゃない?」
寅 :「濡れて悪いかよ」
リリー:「風邪ひくじゃない?」
寅 :「風邪ひいて悪いかい」
リリー:「だって、寅さんが風邪をひいて寝込んだら、私つまんないもん」
寅さんとリリーのこの台詞の掛け合いのシーンでは、寅さんは本当に男の優しさと格好良さが出ており高倉健以上の雰囲気です。また、このシーンは、志村喬が、リンドウの花にちなむ幸福論を寅さんに切々と説くシーンと双璧をなす「男はつらいよ」でもベストのシーンであると私はと思っています。また、このシーンのバックに流れる音楽も、トレモロを使った何とも言えない詩情を漂わしており、山田監督のセンスの良さが感じられます。
とにかく、他の作品はスキップしても、この「寅次郎相合い傘」だけは見ていただき、「男はつらいよ」とはどういう映画なのか感じ取っていただければ幸いです。
By Jun
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