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2005.10.08

横須賀の海軍カレー・ストーリー

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 戦艦「三笠」の連載記事いかがでしたか? 艦船に興味のある方以外にはあまり面白い話ではなかったと反省していますが、今回はカレーの話。それも、横須賀海軍カレーです。

日本のカレーのルーツはインドと英国

dsc_1267_syukusyoumoji そもそも日本人が普通に食べている「ライスカレー」は、実は英国風カレーなんだそうです。確かに、インドで実際に食されているものはもっとスパイシーです。まず、そのインド本場のカレーがイギリス人に合うものにされ、次にそのイギリスカレーが日本人に合うものに変わっていきました。

 私は、「本場インドの味」と書かれたカレー店で、その本場のカレーを注文したら福神漬けが付いてきた苦い思い出があります。そして、食べたカレーは私が密かに「婦人会カレー」と呼ぶジャガイモ、ニンジン、わずかな肉、そして事もあろうに大きな玉ネギの入った地域の婦人会の炊き出しで作られたようなカレーでした。看板に「本格婦人会カレー」と書けよな、と思いました。ま、そんなことはどうでもいいのですが。

横須賀海軍カレーの誕生

dsc_1256_syukusyoumoji ちょっと横道にそれましたが、戦艦「三笠」が英国製であったように、明治期の日本海軍は英国海軍を範として訓練をしていました。横須賀にも、多くの英国海軍の艦船が入港しており、それらの艦内でカレーが食べられていました。当時の日本海軍の食事は貧弱でしたので、乗組員も多くが病気になっていました。そこで、目を付けたのが栄養価の高い英国海軍のカレーでした。
 英国海軍では、パンにカレーをつけて食していましたが、日本人には合わずご飯にかけたところ好評となり、以降、艦内食として食べられ続けました。自然と横須賀の町でも評判になり日本国中に広がるきっかけとなりました。

dsc_1258_syukusyoumoji 最近になって横須賀の海軍カレーが脚光を浴びたのは、突然、横須賀市当局が地域振興のツールとしたからです。発見された海軍のカレーレシピ基づいて再現されたカレーを「横須賀海軍カレー」と名付けキャンペーンを張りました。マスメディアもこれに乗ったお陰で、横須賀海軍カレーは結構知られるようになったのです。

 横須賀に出ていくからには、「横須賀海軍カレー」を食すべきだと思っていました。それも、今回の食するタイミングは、戦艦「三笠」を訪れる直前の昼食です。期待は、いやがうえにも高まっていました。

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「横須賀海軍カレー本舗」は、イメージが問題?

dsc_1261_syukusyoumoji どこで「横須賀海軍カレー」を食べたらいいのか分かりませんでしたので、Googleを検索するとトップに「カレーのまち、よこすか」のサイトが現れ、その中に「横須賀海軍カレー本舗」と言うお店がありました。このサイトは、どうやら横須賀市経済部観光課のサイトのようで、ここがお墨付きの「横須賀海軍カレー」のお店らしいと思いました。
それにしても「本舗」の文字が気にはなりましたが・・・・

dsc_1262_syukusyoumoji 「横須賀海軍カレー本舗」の店の前。あまりの「海軍」とは異なるイメージに愕然。カレー差し出すカモメの水兵さん。その横には同じ大きさのソフトクリーム。何かががらがらと崩れ落ちていきました。気を取り直して、店内に。カレーの食堂は2階でした。しかし、ここでも海軍のイメージは吹き飛んでしまいました。勝手にイメージを持つ方も持つ方ですが、あんまりです。普通の喫茶店、レストランです。

 席に着くと、ウェイターの方が注文を取りに来ました。これがまた、輪をかけた優男。
 なにも、軍国酒場の雰囲気で、寄せ書きが書き散らしてある日の丸や軍艦旗を壁に貼り、千人針や戦時ポスターでインテリアを飾り、もちろんバックミュージックは軍艦マーチや海ゆかば。ウェイトレスはモンペには「滅私奉公」のはちまき姿。ウェイターは水兵姿の屈強な若者で、注文時は直立不動で待機。下がるときには敬礼をしてほしいなどとは言いませんが、海軍カレーは海軍のカレーでしょ。お店が、お年寄りの午後のティーサロンと化してしまってはどうしようもないでしょ。

注文したのは「よこすか海軍カレー」でした
dsc_1263_syukusyoumoji
 注文したのは「よこすか海軍カレー ビーフカレーライス 牛乳とサラダ付き」 850円でした。で、出てきたのが、茶色の壺のような容器に入ったカレーとライス、サラダ、福神漬け等。これも不満です。海軍カレーなら、昔の学校給食のアルマイト皿に、ライス、カレー、福神漬けを同じ盛りにし、牛乳はガラスビンで出してほしい。当然サラダはパス。

 そして肝心の味。海軍のレシピを基にして作られているというカレーの味は、不味くはないが美味しくもなし。しかし、これは何せ海軍ですから美味しさを期待する方が間違いというもの。期待通りだったのは、この味だけという、もうどうしたらいいか分からない状態。

 なんで、この店の名に「本舗」が付いているのかも意味不明。本舗と言えば「赤ちゃん本舗」、「扇雀飴本舗」と言った風に絶対海軍と関係がない、むしろ軟弱な商店のイメージです。この辺からボタンの掛け違いがあるような気がします。

横須賀海軍カレーよ、頑張れ!

 地域の名物料理、例えば大阪のたこ焼き、博多の長浜ラーメン、広島のお好み焼き等はやはり味が勝負です。その点、横須賀の海軍カレーは、海軍のレシピを原点とするなら味はどうにも工夫のしようがありません。そうなると、イメージの勝負となるのではないでしょうか。私が述べたイメージはあまりにも現実とかけ離れていますが、このままでは折角地域興しのカレーが、リピーターもなく衰退するのは必至のような気がします。今でも、軍港の町、横須賀。海軍カレーは消えてほしくないのですが・・・。

横須賀海軍カレー 人気順リスト
横須賀海軍カレーの味を忠実に再現、優しくまろやかな昔ながらの味わいの
よこすか海軍カレー。 最高級!国産牛肉を使ったこだわりのよこすか海軍カレー。他

○「横須賀海軍カレー本舗」 

所在地  横須賀市若松町1-11-8
電  話  046-829-1221
営  業    11:00~22:00
休  み    年末年始以外無休

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03 グルメ・東京、大阪、福岡県外」カテゴリの記事

コメント

陸軍はアルマイトの食器でしたが、海軍はホーローびきの食器でした。
勉強不足でしたね。

投稿: | 2010.10.12 03:12

 フランカーさん、今晩は。Junです。
 横浜駅のキオスクで青い箱のレトルトカレーをよく買っておられたとのこと。
 実は、三笠公園の入り口すぐの所に、レトルトカレーのお店がありました。そのお店は、大きな看板を掲げていました。その看板のカレーが「海軍さんのカレー」という名称でした。
 「海軍さんのカレー」の箱、パッケージは青い色で、日本の軍艦旗が交差しており、中心には黄色い大きな錨が書いてあります。
 カレーの看板横には、「横須賀オリジナル焼酎 東郷」や「黒船シチュー」の看板もあります。
 フランカーさんもこのカレーを買っていらしたのでしょうかね。それにしても、私もこのレトルトカレーを買って帰れば良かったのにと後悔しています。

投稿: Jun | 2005.10.16 20:08

横須賀というと日本にカレーが伝わった土地、という事から海軍カレーって結構有名ですね。

海軍カレーというと、レトルトでもいくつか種類がありますよね。私は青い箱のやつが結構好きで、会社帰りに横浜駅のキオスクで良く買って帰りましたよ(笑)意外と市内を出ると入手困難で、横浜駅のキオスクは穴場なんです。

具だくさんというわけではないですが県内産の牛肉の大ぶりな固まりがどん!と入っていて、こうでなくちゃね!といった感じです。
一食分400円。100円のレトルトも美味しいものはそこそこあると思いますが、まあそれらに比べ4倍美味しいかというと微妙です(笑)まあ雰囲気を味わいましょうってことで。

投稿: フランカー | 2005.10.13 23:18

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