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2005.11.13

桂吉朝師匠 上方落語のホープのご逝去に際して

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kityo 11月9日の朝、朝刊を見ていると訃報欄に小さく、桂吉朝師匠が、心不全で亡くなったと掲載されていました。昔からの、ファンであった私は目を疑いました。全然、予想もしていなかったからです。

 色々な吉朝師匠の死亡に関する記事を読んでいると、実は1999年頃から胃ガンで闘病生活であったとのことでした。10月27日の米朝師匠との「米朝・吉朝の会」で共演したそうですが、病気をおしての高座で観客も感動の一席であったようです。

 大分前から、上方に吉朝ありとその落語のうまさは定評がありました。私も、師匠の米朝とはまた異なった味の高座を大変楽しみにしていました。

 吉朝師匠は、その容貌もスッキリしていましたが、高座の話しぶりは、同様に端正で品格のある話しぶりがとても好きでした。落語家には、大仰な動作や表情で笑いを取る人もいます。これはこれで、芸なのですが、吉朝師匠は、あくまで話術の巧みさなのです。

 そして、吉朝師匠が落語好きに人気を博したのは、何と言ってもその「間」でしょう。話芸に必要なのはえもいわれぬ「間」の取り方なのです。この「間」の素晴らしさは、実際に師匠の落語を聞かないと実感できません。寄席で落語を聞くことはもうかないません。ビデオ・CDなどで、この芸の巧みさを忍ぶことしかできなくなりました。

 吉朝師匠は、ほとんど寄席番組以外のテレビには出ていないようでした。それで、一般的にはそれほど有名ではなかったのですが、正統上方落語のホープ、米朝を継いで、次代の上方落語を担う期待の落語家でした。私に言わせれば、林家正蔵(こぶ平)とは比べものにならないくらいの実力を持った落語家でありました。

 枝雀師匠といい、吉朝師匠と言い、なぜ上方落語はこうまで貴重な人材を失っていくのか、そしてこれらの人材を失っていくことが、どれほど上方落語にとって大きな損失であるのか想像以上のものであります。

 吉朝師匠の一席、「風邪うどん」の中で、寒風の中でうどん屋が「そぉ~やぁう~~~」と呼びかける声が、今でも耳の中で響いています。

 吉朝師匠のご冥福をお祈りいたします。

  By  Jun

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コメント

わさびさん、今晩は。
余分なトラックバックは削除させていただきましたので、ご安心下さい。
 それよりも、本当に吉朝師匠の突然の訃報には驚きましたね。大ファンのわさびさんのご落胆はいかばかりか心中察するにあまりあります。
 トラックバックいただきましたわさびさんの長文の記事にその思いがよく出ていると思いました。
 吉朝師匠のCDやDVDが出るといいですね。特に、DVDでは、あの端正なたたずまいと品格のある話しぶりを再現していただきたいと思います。
 これからも何か情報がありましたら、よろしくお願いします。

投稿: Jun | 2005.11.14 21:02

同じ記事にトラックバックをいくつも付けてしまいました。
水を差すようなことをしてしまい、申し訳ありません。
削除下さい。

投稿: わさび | 2005.11.14 11:11

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