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2006.04.14

スティーブ・マックイーンと映画「砲艦サンパブロ」

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Sand_pebbles_the_1 テレビ機材などのハードの話が多い割には、肝心のソフト、映画の話しをほとんどしていないのはマズイのではないかと最近思いはじめています。寅さんの記事は、少々書いてきましたが、洋画の話しをしてみましょう。

 私も最近の洋画を見ますが、一番好きなのは、少し古めの洋画です。ポール・ニューマンやスティーブ・マックイーンなどは、ハリウッド映画でも好きな俳優さんです。

 週刊朝日の3月17日号で、映画監督の筒井和幸氏の映画評論コラムに「砲艦サンパブロ」が取り上げられました。海と船好きの私にとっても、この映画はとても気に入った映画で、何度も繰り返してみています。

 まず、主人公のスティーブ・マックイーンですが、実に渋い俳優です。士官服が似合う俳優は多いでしょうが、水兵服が似合うというか存在感が示すことができる俳優はそう多くはないでしょう。実に格好いいのです。

 また、この機関兵であるマックイーンが砲艦サンパブロに赴任して、人一人いないエンジンルームに入り、「ハロー、エンジン」と言って、船のエンジン機関に、これからよろしくと語りかけるシーンは、この機関兵の性格、心情を秀逸に描いている名場面であります。

 この映画の砲艦とは、内水面を航行する大砲を積んだ小さなパトロールボートのようなものです。せいぜい500トンくらいではないかと思われます。名匠ロバートワイズ監督は、非常に細かい演出をしていて、例えば、映画最初の場面のサンパブロ号は、塗装も新しいのですが、最後の方になると塗装は色褪せ、錆も浮き出しています。サンパブロ号は、撮影中何回も何回も塗り替えられたとの話しがあります。

Cmcqueensandpebbles この映画のストーリーは、米国艦である砲艦サンパブロ号が、1926年の中国揚子江を舞台とした米国を排斥する世情の中で、揚子江奥地の孤立した米国人居留者を救いに行くのがメインですが、艦内の中国人労働者、艦長や乗組員同士の人間関係等も見所でしょう。

 特に、サンパブロ号が中国側の水上阻止線を突破して、揚子江を遡上する場面は、大型艦の遠距離間の戦闘よりも迫力のある小型艦の肉弾戦を克明に描写しており、ここが一番のお薦めシーンでしょう。何しろ、近代艦であるのに相手の船に乗り移っての戦闘ですから、帆船時代と同じやり方でビックリしてしまいます。

 撮影時の1966年には、中国で撮影することは不可能でしたので、台湾で撮影されました。当時の、米国人による中国観も映画の中でうかがわれますので、そういった意味からも面白いと思います。

 3時間にもわたる大作ですし、骨のある映画ですので、万人にお薦めとは言えませんが、男らしさあふれるスティーブ・マックイーンや1920年代の中国と米国の歴史の間で翻弄される人々の悲しさを見てみたい方にはいいかもしれません。

 なお、この映画で日本人初のアカデミー助演男優賞にノミネートされたマコ・岩松氏の名演もお楽しみください。

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