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2006.05.18

NTSC、PAL、SECAM、世界のテレビ放送方式は謎がイッパイ

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 先日、北朝鮮の妨害電波についての記事を掲載しました。拉致家族にかんするラジオ放送に対して北朝鮮が妨害電波を発射したということでした。

 このことは、自国民に都合の悪いラジオの情報は聞かせないために行われるものですが、それでは、もっと影響力のあるテレビ放送はどうなっているのでしょうか。韓国のテレビ放送を38度線を境にして、北朝鮮の人々が受信できるのでしょうか。

 もちろん、そんなことができるはずはありません。では、韓国のテレビ放送に対して、北朝鮮は妨害電波を出しているのか?、そんなことはしていません。もっと、利口な方法です。つまり、韓国の放送電波では映らない方式のテレビ受信機なのです。もっとも、北朝鮮の人々が、高価なテレビ受信機をどれだけ多くの家庭が持っているのかの問題の方が大きいようです。

 日本人は、国境を接していないせいもあり、テレビの放送方式に無頓着であります。日本の放送方式が「NTSC]と言う名称であることを知っている人は少ないでしょう。もっとも、知っていても何の得にもなりませんが。

 世界には、本当に大雑把に言って、NTSC、PAL(パル)そしてSECAM(セカム)の三つのテレビ放送方式があります。

 NTSCとは、米国の National Television Standards Committee と言う委員会が定めたテレビの放送規格です。この委員会の頭文字をつなぎ合わせてNTSCです。この方式は、米国、カナダ、メキシコ、日本、韓国、台湾、フィリピン、一部中南米諸国くらいしか使用されていません。細かい点は省いて、大雑把に言って走査線が525本です。ちなみにハイビジョンは、走査線が1125本(1080本)です。

 PALとは、開発した(当時)西ドイツを中心として、イギリス等の西ヨーロッパ、アジア・中東の大部分、アフリカの一部、オーストラリア、中国等で放送されています。走査線は、625本が基本です。ところが、このPAL方式も全部同じ走査線で、PALならばどの受信機でも受信できるかと言うとそんなことはなく、例えば西ヨーロッパと中国の走査線数は異なり受信できないそうです。どこがどう異なるのかは知識がありませんが、走査線数が同じでも、音声の周波数帯域を変えたりして音が出ないこともあるようです。

 SECAMとは、フランスにおいて開発されました。旧フランスの植民地、東ヨーロッパ、ソ連、北朝鮮で使用されてきました。フランス独特の考えで、フランス人にフランス以外の番組を見せないことが主な動機であったようです。走査線数は、PALと同じ625本ですが、1秒あたりのフレーム数(25枚)が異なるため?、互換性はありません。

 要するにこれら3つの放送方式は、東西冷戦下においても、西側諸国と東側諸国間の情報遮断の大きな手段であったわけです。基本的には、鉄のカーテンの向こう側の国々は、SECAMであり、西側諸国のPALのテレビ放送は見ることが不可能でした。妨害電波以前の話であります。

 ここで、面白いのは何故米国のNTSC方式が、米国、カナダ、日本、韓国、フィリピン等とごく一部の国々しか使用されなかったのかということです。世界のテレビ方式は、圧倒的にPALとSECAMなのです。私も理由が分かりませんが、この辺の話を知りたく思っています。

 それと、フランスのSECAMが、どうやって鉄のカーテンの向こう側の国に採用されたかです。ソ連が音頭をとって、テレビ方式を作れば良さそうなものを、当時のソ連は初めての人工衛星や有人宇宙飛行を行ったくらいの科学先進国であったのにです。

 また、中国が何故SECAMではなくてPALを採用したのかも私にとって大きな謎です。

 冷戦下の政治状況、当時の諸国の科学技術の発達度、隣国との関係等が複雑に絡み合ってそれぞれの国が、テレビ方式をNTSC、PALそしてSECAMから選択して採用した訳ですが、これらの採用の理由・経緯を調べていくと面白い話になりそうです。

 この辺の話し・経緯については、ネットで調べてもほとんど情報がありません。こんなことに興味を持つ人はあまりいないのでしょうね。

 参考までにあるサイトの情報によると、DVDの信号方式システムは、最早SECAM方式は消滅して全てPAL方式になっていることから、NTSCとPALの両方式のみが生き残っているようです。しかし、どうやってPAL方式のDVDをSECAM方式のテレビに映しこむのか、これまた謎です。 

 最後に、以上の話しは、私の拙い知識から書いていますので、正確さに欠けており、あまりまともに受け取られては、ご迷惑をかけることにもなりかねないのでよろしくお願いします。

海外向けマルチシステムテレビ 各社製品一覧 
マルチチューナー(NTSC、PAL、SECAM)対応を備えたテレビです。(SECAMについては要確認)

マニア、海外ビジネスマン向けです。各映像方式コンバーターリスト 
マニア垂涎、海外ビジネスマン興味津々のコンバーター機器です

 

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コメント

PALやSECAMは入社時の勉強会でかじっただけで、以降NTSCしか担当しなかったのですが、PALはその名の通り、色相が走査線ごとに位相反転させており、色相が狂う要因が生じた時にそれを相殺出来るシステムになっています。結果、原理的に見た目の色相は狂わないと聞いたような気がします。だから色相ダイヤルがないのです(必要ないのです)。言い回しが間違ってたらゴメンナサイ。

HDの信号伝送はNTSCのように下位フォーマットに対しての上位互換を考慮する必要がなく新規に規格を策定できたので、NTSCの反省を活かした信号形態となっています(MUSEの時点で)。

投稿: フランカー | 2006.05.25 23:01

フランカーさん、今晩は。Junです。
さすが、フランカーさんは詳しいですね。NTSCの由来が不明でしたが、カラー方式の登場時に考えられたのとのこと。そう言えば、輝度信号に高周波変調の色信号を載せたことから、NTSCの受像機にはカラーの色相ダイヤルがあり、PALにはそのようなダイヤルがないと聞いたことがあります。
 ちょっと話がずれましたが、NTSCは、白黒とカラーの互換性からでてきた規格ですが、それ以前の規格は何なのか調べてみようと思います。
 それと、私はチューナー部だけの仕様変更でひょっとしたらブラウン管部は変えなくても異なる方式でもいけるのではないかと思っていましたが、そうはならないようですね。
 少し疑問が解けました。ありがとうございました。今後もよろしくお願いしますね。

投稿: Jun | 2006.05.25 21:25

こんにちは、Junさん。
なるほど興味深い話です。TV方式が違うなんて簡単かつ破りにくいスクランブルと言えるかもしれないですね。

NTSCの誕生のコンセプトが「従来の白黒テレビでカラー放送を白黒で見られる。従来の白黒放送をカラーTVで見られる」というのが原点であったと思います。
輝度信号に高周波に変調した色信号をかぶせるようにしたのはその辺を意識した苦肉の策ではなかったかと。上位互換を保ちつつ双方に妨害のない規格は、20世紀の映像技術の最高傑作の一つと思っています。

PAL(Phase Alternative by Line)やSECAM(SEqential Color Avec Memoire…仏語なのでスペル間違ってるかも)の出自は詳しくは知りませんが、秒あたりのフレーム数が少ないため、NTSCに比べると動画がぎこちないとかって話は聞いたことがあります。その代わり静止画は走査線が多いので有利。

映像機器は仕向けごとに走査周波数が違うので基本的には全く別の設計となっていると思います。チューナーと映像処理IC、ブラウン管方式の場合は電子ビームを制御する偏向部など、TV方式の違いによって差異が生じる箇所は多岐に渡ります。

…で、合ってると思います。違っていたらゴメンナサイ。

投稿: フランカー | 2006.05.25 14:04

Ryuさん、今晩は。Junです。
インドネシアは、PALですね。インドネシアに駐在されていたとは貴重な体験ですね。
ビデオやテレビのマルチタイプは、以前からあったにはあったのですが、日本で買っても高価であった記憶があります。ビデオは比較的マルチにしやすいようで、知らずに買ってもマルチタイプのビデオデッキである可能性があります。
テレビ受像機の方は、ほとんどマルチタイプを見たことがありません。持っていたら、値が上がるかもしれませんね。いや、冗談です。

投稿: Jun | 2006.05.22 23:13

YAMAMOTO 29さん、今晩は。Junです。
日本のテレビ方式に何時NTSCを採用したかは、定かではないのですが、米国の占領と関連性は深いと思います。
ただ、NHKのテレビジョン放送設立は1926年ですし、1939年にはテレビジョン初放送をしています。
終戦後は、1953年からNHKが放送を開始しています。1926年や1939年の試験放送がどの方式であったのかは不明です。
そもそも、米国のNTSC方式がいつ始まったのかも私には分かりません。ネットで調べても不明です。
また、テレビ受信機も、放送方式がどのていど影響するかですが、放送方式は少なくとも走査線の数が影響しますので、ブラウン管がそのままでよいかどうかでしょうかね。チューナー部だけの問題なのか、ブラウン管部まで取り替える必要があるかですが、すみません、これも不明です。多分想像ですが、チューナー部だけの問題なような気はしています。

投稿: Jun | 2006.05.22 23:01

Ryuです、今日は!私がインドネシアに駐在した時テレビとビデオを現地で購入する時、確かに受信方式をNTSCやPALに切り替えの出来る機器があり、マルチというタイプの物を購入した記憶が有ります。アンテナ→ビデオプレーヤー→テレビの接続で、ビデオで切り替えしていたと思います。ややこしかったのを覚えています。(注)記憶は年々衰えており、上記コメントも???

投稿: Ryu | 2006.05.21 12:08

Junさん、今日は!YAMAMOTO 29です。
非常に勉強になりました。日頃見ているホークス戦の放送も「NTSC」方式なんですね。鉄道や自動車の左側通行は英国を真似たものですが、TVの受信方式は米国式なんですね。単純には言えないのですが、過去に軍事占領下にあるなどして、米国による影響の強い地域に偏っているように思えます。
私も電波の話には疎いのですが、日本製の家電は世界中で売れていますので(放送方式に適合したものを別に製造しているのかもしれませんが)、おそらくテレビや関連の機器そのものの中身に違いはなく、例えば受信機を適合したものに切り替えれば対応できる程度のものではないでしょうか?

投稿: YAMAMOTO 29 | 2006.05.20 14:50

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