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2006.05.10

拉致事件と妨害電波で思うこと

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 今日のニュースで、「特定失踪(しっそう)者問題調査会」が運営する北朝鮮向けラジオ短波放送「しおかぜ」に対し、北朝鮮国内から妨害電波が発信されていることが報道されました。

 今時、電波による妨害とはなかなかお目にかからないことで、流石、北朝鮮ならではの行為でしょう。

 電波による妨害とは、普通「ジャミング」と言います。この言葉は、1970年代から80年代にかけて、私にとっても大変なじみ深いものでした。

 以前、このブログでも書きましたが、1970年ごろ、私は海外短波放送を聴いていました。いわゆるBCL(Broadcasting Listener 和製英語)をしていました。インターネットで海外情報が気軽に手に入る現在とは異なり、当時生の情報を直接得るには、短波放送の海外局を聞くことが唯一の手段でした。

 海外の放送を聴いていると、最初は良好な感度で明瞭に聞こえていたのが、突然、ノイズが入りまくり、ノイズのために放送内容が理解できなくなることが良くありました。これが、ジャミング、電波妨害だったのです。

 最初は、ジャミングとは気づかなかったのですが、海外短波放送の専門誌、「月刊短波」や「BCLマガジン」を読むと盛んにジャミングの話しが出ていました。

 当時のジャミングとはどういうことかというと、東西冷戦の真っ最中で、西側は盛んにV.O.A (Voice of America)やBBCなどで共産圏向けに西側の宣伝放送を行っていました。東側は、これらの放送を自国民に聞かれるとまずいので、妨害電波を出してつぶしにかかったわけです。

 V.O.Aを聞いていると、いきなり「ザー」と言うノイズで聞こえなくなると、あ、ジャミングがかかったと思うことがたびたびでした。しかし、そこは西側も対策を講じて、V.O.Aも、周波数を5種類くらい持っていて、つまり 例えば11730,12565,13735,15105,15580の周波数で放送しており、11730でジャミングがかかると、聴取者は12565にダイヤルを合わせてこちらを聞くことになります。これも、ジャミングがかかると15105に変更していくわけです。

 この5種類の周波数も、定期的に変更されており、番組の終了時にいつもこれらの周波数を聴取者に紹介していました。

 このジャミングをかけているのは、ソ連、中国、北朝鮮の国々でしたが、とくにソ連は力を入れており、この雑音ジャミングにかける1年間の経費は、BBCの予算と変わらないくらいと言われていましたので、いかに馬鹿げたことをしていたのかがわかります。

 また、このジャミングをかけるには、大出力の放送パワーが必要でしたので、ジャミング放送局の周囲は、深刻な電磁波による人体への障害が懸念されていました。

 このジャミング体験は、東西の冷戦、資本主義と共産主義の厳しい対立の現実を実感させてくれるものでした。恐らく、西側も共産圏からの放送にジャミングをかけていたのかもしれませんが、あまりこっちの方は実感できませんでした。

 自国民に外からの情報を遮断するためのジャミング、まるで鎖国と一緒であり、そんなことをする体制とは? 恐らく、ジャミングをかけている国の国民は、ジャミングの事実も知らされていなかったでしょう。このような体制が続いていくとは、いくら政治音痴の私でもそうは思えませんでした。

 このインターネット時代に、北朝鮮のジャミング騒ぎです。どこまでも時代錯誤な国であることを証明した騒動と言えるでしょう。

 * 参考までに、今回の北朝鮮の妨害電波の報道記事の元となったようなサイトを紹介します。いわゆるマニアのサイトですが、現在でも様々なジャミングが行われていることが伺えます。5月6日のNo1817の記事が特に北朝鮮の妨害電波について記載しています。。

 By  Jun

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17 .面白トピックス」カテゴリの記事

コメント

今晩は、YAMAMOTO 29さん。Junです。
御指摘の通り、北朝鮮の体制がこのまま続いていくとはとうてい思えません。いずれ、崩壊してしまうでしょう。
その際、崩壊した北朝鮮を韓国が抱え込んでしまうとかなりの困難が朝鮮半島全体を覆ってしまうでしょう。
そのような時に、わが国を含めて国際社会がどのような援助ができるのかがキーポイントの一つとなるでしょう。
統一ドイツの時に、国際社会がどのような援助をしたのか分かりませんが、西ドイツの国力でかろうじて乗り切ったのかもしれません。
もし、朝鮮半島が破綻すれば、難民等が九州にも押し寄せる事態ともなりかねません。残念ながら、私達の社会は、難民を受け入れることはできないでしょう。
 そうならないためにも、北朝鮮の崩壊と民族統一、朝鮮半島全体の混乱をいかに鎮めていくかが今後の大きな国際政治の課題だと思います。

投稿: Jun | 2006.05.11 22:42

Ryuさん、今晩は。Junです。
SONYのいかついトランジスターラジオは、おそらくスカイセンサーシリーズではないでしょうか。ミリタリーの無線機を意識したデザインだったと思います。私も、持っていました。
なお、短波放送等で音が大きくなったり小さくなったりする現象は、フェーディングと言います。これは、ジャミングとは関係なく、電波が色々な条件で干渉し合うことによって起こります。
確かに、近頃のうんざりするような地上波のテレビ番組を見るよりは、FM波でもAM波でもラジオの方が面白い番組があるようです。私も、日曜のNHK・FM「はかま満緒の日曜喫茶室」などを楽しんでいます。

投稿: Jun | 2006.05.11 22:28

お初にお目にかかります。HNは大ファンだった元ホークスのカズ山本選手にちなんだものです。
北朝鮮はけしからんですね。自国にとって都合の悪いことは「臭いモノにフタ」をしておけば済むとでも思っているのでしょうね。甘い、甘い。東ドイツがどうして崩壊したのかを何も勉強していないのでしょうね。こんな幼稚なことをやっている国に明日はないですね。崩壊は時間の問題ですよ。
でもそうなると今の韓国が崩壊した北朝鮮を丸抱えにできるかというとそれは不可能ではないでしょうか?今の統一ドイツでさえアップアップなのです(2006年W杯で旧東ドイツ開催はたったの1ヶ所です。経済的な格差は開く一方だと言われます。早急な統一は今となっては「失敗」と言えるのかもしれません)。ましては極貧で餓死者が出るような経済状態の国です。IMF導入とは比較にならない大困難が待ち受けることは確実でしょう。統一Koreaそのものが破綻してしまうことすら危惧されます。
隣接するわが国にとっても、大きな重荷となることは間違いないでしょう。
※旧東ドイツは東欧の中では産業が発達し「東欧の優等生」とまで評されていた国です。それにもかかわらずに・・です。
「民主主義人民共和国」と名乗ることが「笑止千万」の前近代的な専制君主制は人民の民主主義実現のためにもさっさと崩壊し、少なくとも現在のロシア連邦か、中華人民共和国程度の国に改善され、ソフトランディングな民族統一が実現されることを願ってやみません。

投稿: YAMAMOTO 29 | 2006.05.11 01:36

junさん今晩は!Ryuです。面白い記事でした。英語は分からなかったですが若い頃sonyの短波受信がメインの”いかつい”トランジスターラジオを買った経験が有ります。音が大きくなったり小さくなったりする現象は自然現象に同調したものだと思いますが、確かにガーって雑音が入って全く聞け無くなるという記憶が有ります。ジャミングって言うんですね!最近はFM放送を良く聴いています。電波の環境が良ければとても良い音楽が楽しめます。ラジオの楽しさが最近分かりだしています。

投稿: Ryu | 2006.05.10 23:40

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