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2007.05.31

自作ボート、2.4mプラムの製作(エポキシ接着剤について)

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 前回までは、シハチの合板で船体を形作りました。合板の接合は、銅線でステッチしただけですので、銅線を外すと当然、船体はばらばらになりますし、合板もキチッとした船型を保持できません。

 それで、次のステップは、「ステッチ&グルー工法」の名のとおり、接着剤で接合して、船体をガッチリ固めることになります。ここで、問題は、グルーつまりどのような接着剤を使用するかです。

 すぐに考えつくのは、木工ボンドですが、ボートは水に浮かべるものですから、耐水性が要求されます。通常、ボート製作に使われるのは、「エポキシ」と言う接着剤です。スモールボート誌には、「今では、エポキシは、DIYにそれらを扱うための付属品共々、コーナーを設けて販売されている。」と書いてありました。

 この辺では、ホームセンターの「ナフコ」しかありませんから、早速出かけてみました。通常の接着剤のコーナーには様々な接着剤が置いてありますが、なかなか見つかりません。やっと、「エポキシ ボート補修用」のラベルを見つけましたが、歯磨きチューブほどの容器が2本入ったもので、ちょこっとした傷を補修するもので、到底、ボート作りには量が足りません。

 係りの方に、ボート用のエポキシでもっと量があるものがありませんかと尋ねると、連れて行ってくれたのが、ボート修理コーナーでした。こんなコーナーが、ナフコにあることもはじめて知りましたが、あまり私の要求に素直に応えてくれないナフコにしては上出来と思いました。

 大きめの接着剤もありましたが、ラベルには「ポリエステル樹脂」と書いてありました。ポリエステル?エポキシではないの? しかし、ポリエステル樹脂の横には、簡単な説明書があり、ボート用にも使えると書いてありました。買おうかとも思いましたが、家に帰ってネットでポリエステル樹脂を調べても遅くは無いと思いました。

 ネットで調べてみると、ポリエステル樹脂は、全ての面でエポキシ系の接着剤に性能が劣っており、唯一、安いと言う面でエポキシをしのぐということでした。そして、日本のボートビルダーの多くがいまだにポリエステル樹脂を使用しているのが現状で、エポキシの認識はアメリカに20年以上遅れているとのこと。

 こうなるとエポキシ系接着剤をどこかで手に入れなければなりません。この辺では、ナフコ以上のホームセンターはありませんから、どうしたものかと思い、ネットで調べてみると、「エポキシ」の検索に多くのサーフィン、ウインドサーフィンのショップが出てきました。

 そう言えば、サーフボードはFRPを使用しており、エポキシ系樹脂で製作・補修しているのは容易に想像できました。福津市の海岸には、多くのサーファーで賑わっておりいくつかショップもあります。

 福間海岸のいくつかのショップに電話をかけましたら、そのうちの一つの店が持っているエポキシを小分けしてもいいとのこと。ただし、量り売りなので、容器を2個持参してほしいとのこと。エポキシは、通常2液混合式なので容器が二つ必要なのです。

Dsc_6012syukusyoumoji  壜を2個調達して、お店に行くと小分けしてくれました。3000円で、ガラスクロスも付けてくれ、この値段では絶対に他より安いと強調しきり。ここで調達したエポキシは、メーカーも不明で、2液を混合して、使用すると、すぐに硬化が始まり、作業の途中で硬化してしまって、使用できない量が発生して使いにくいエポキシでした。

 量も少なかったので、追加のエポキシを調達しなければなりませんが、ネットで調べると「システムスリー社のエポキシ」を見つけました。島根県の松江にある「Hiro  Wooden  Canoe  Shop」が代理店で輸入している米国の接着剤です。早速、宅配便で購入しました。

Dsc_6019syukusyoumoji  それにしても、インターネットの効用は大変なものです。インターネットが無ければ、自作ボートもできなかったかもしれません。それとエポキシのような特殊な物品は、近所を探すよりもインターネットで探す方が、時間もお金も節約できる上に、より優秀な製品を手に入れることができます。

 ボートビルドが普及している欧米では、専用の接着剤や合板が種類・量ともに豊富です。いかに経済大国の日本でも、この辺ではからきし駄目で、海洋スポーツに関しては完全に後進国の感を強くしました。

 今回は、エポキシの紹介に終ってすみません。しかし、ボートビルドにおいて、エポキシの事は、大変重要なので記事にしてみました。

2液式 エポキシ接着剤の一覧表
自作ボート製作に使用できるかもしれない2液式エポキシ接着剤の一覧です。システムスリーのエポキシが入手できない場合の参考としてください。



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新版カヤック工房―誰もが作れる美しい木製カヤック [単行本]
カヌーの工作本ですが、ステッチ&グルーで製作する方法が書かれています。
自作ボートの製作にも大いに参考になると思われます。

 

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コメント

Ryuさん、今晩は。Junです。
Ryuさんもエポキシを使ったことがあるのですか!浴槽の修理をされたとの事ですが、私はボートを作るまで、エポキシを使う発想はありませんでした。
なかなか優れた接着剤であることを実感している今日この頃です。
なお、エポキシは、ネットで注文した分で当分は間に合うようです。また、近所のグッディと言うホームセンターにもあるようです。お心遣いありがとうございます。
 今、隔壁の製作に取り掛かっています。

投稿: Jun | 2007.06.02 21:48

Junさん今晩は,Ryuです。
順調に進捗しているようですね!今日は樹脂の話となった様ですが、エポキシはとても優れた接着剤でもありまた絶縁材でもあります。我が家の浴槽の亀裂はエポキシで修理しました。もう5年ほど経過していますが耐熱性にも優れているようです。パテ状(柱状で中外ニ層に分かれており使用の際は混ぜ合わせる)のエポキシも有ります。ご入用でしたら懇意なメーカー良く知っておりますのでご紹介致しますが、液状の方が完璧な接着が出来ると思います。引き続き造船の進捗楽しみにしております。頑張って下さい!

投稿: Ryu | 2007.05.31 22:46

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