« 自作ボートでタンデム釣行 志賀島はベラばっかし | トップページ | ビデオのヘッドクリーニング、これで、修理代は要りません »

2008.08.19

映画「炎のランナー」 Chariots of fire 1924年、パリ・オリンピックの陸上走者 

スポンサードリンク


Chariotsoffirespecialedi65138_f_3  北京オリンピックの中継で盛り上がっておりますが、オリンピックになると思い出す映画が私にはあります。それは、「炎のランナー Cariots of fire」です。

 1981年公開の英国映画で、監督はヒュー・ハドソンです。この監督は、「炎のランナー」の後にはめぼしい作品がありませんが、なかなかの腕前だと思っています。

 この映画の舞台は、1924年のパリ・オリンピック。主人公は二人、ユダヤ人のハロルド・エイブラハムズとスコットランド人のエリック・リデル。二人とも、パリ・オリンピックに出場した実在の人物です。

 エイブラハムズは、ユダヤ人であるため、様々な偏見の中で100mのゴールドメダリストになります。

 一方の、エリックは、宣教師ですが、100m競技の日がちょうど日曜日の安息日に当たるため、信仰を守って棄権。替わりに400mに出場してゴールドメダリストになります。

 映画は、この二人を中心に展開していきますが、1924年のパリ・オリンピックの状況も興味深いものですが、当時のランナーの走法や練習の仕方も面白いものです。

 冒頭の場面は、1978年、ハロルドが逝去した際に、ケンブリッジ大学のランナー仲間による彼を送るスピーチであります。パリ・オリンピックから50年以上も経っており、出演俳優も70歳以上の老人に扮しております。

Chariotsoffire_2  場面は一転して、海岸を走る若者の集団を映し出しますが、これがハロルドやエリックも属していた英国の陸上選手団のようです。

 前の選手の泥跳ねを浴びながらも、走るのが楽しくてならないと言った風情の選手が、アンドリュー・リンゼイ卿(Nigel Haver)。彼が、後に冒頭のスピーチをしている老人なのです。

 その後ろで、彼独特の頭を上げながらの走法を示すのが、エリック・リデル(Ian Charleson)。 その後方でストイックに走っているのが、ハロルド・エイブラハムズ(Ben Cross)です。

 このランニングシーンは、この映画での最高に素晴らしいシーンですが、バックの音楽がこれまたギリシアのシンセサイザー奏者で作曲家のヴァンゲリスの作品です。彼は、この映画の音楽で、アカデミーのオリジナル作曲賞を受賞しております。

Ca3a0033sm_2  シンセサイザーを使用したこのタイトル音楽は、素晴らしい出来で、1981年当時は、テレビでも盛んに流していました。ヴァンゲリスの他の作品で有名なものは、ブレードランナーのテーマでしょう。これもシンセサイザーらしい佳曲ですね。

なお、この選手団が走っている場所は、West Sands Beach と言う浜辺でスコットランドのセントアンドリュースですから、あの有名なゴルフ場近くだと思われます。ちなみに、選手団が素敵な建物に向かって柵を越えて走っていきますが、あの建物は、イングランドのケント州のBroadstairsにある Carlton Hotel で全く異なる場所です。この二つの場所は、私が英国を訪れる機会があれば、是非行ってみたい場所となっています。

 このビデオは、ケンブリッジ大学の新入生歓迎晩餐会の状況を描いています。見にくいですが壁の板には、1914年から1918年までの第一次世界大戦で戦死したケンブリッジ出身者の氏名が書かれています。映画の中とは言え、学長の歓迎スピーチは、自分の教え子でもある戦死した学生に言及しており、非常に格調の高いスピーチで、しかも2分弱で終わっております。

 このスピーチは、映画だけでなく私が今まで聞いたどのスピーチよりも、内容にあふれ、心打つ、そしてリズム感のある名スピーチだと常々思っています。それにしても、どこかの学校法人のセクハラ総長は、ふざけた内容のスピーチをだらだらと10分以上も続けたのでしょう。

 最後は、エリックの400mの優勝シーンです。現代の北京オリンピックと比べて、非常に簡素なオリンピックあったことが分かります。マスコミも、手回しの撮影機で撮影しており、のんびりした時代であったのでしょう。

Sipa_chariots_080327_sshsm  エリックの独特な頭を上げて走るシーンが印象的ですが、このエリックを演じているイアン・チャールソンは、1990年に40歳くらいでこの世を去っています。確か、ベン・キングズレー主演の映画「ガンジー」で新聞記者役で出演していたように記憶しています。

 この「炎のランナー」は、衣装もかなり見ごたえがあります。アカデミーの衣装デザイン賞も取っているのですが、当時の流行のデザインを参考に独特な世界をくりひろげており、この角度から映画を鑑賞するのもよろしいのではと思います。

 最後に、この映画は、前半は素晴らしいのですが、特にスコットランドを舞台とした部分やケンブリッジ大学での学生生活等が秀逸。しかし残念なことにパリ・オリンピックに舞台が移ると少し、冗長に感じます。これは、私だけの感想かもしれません

 是非、オリンピックの余韻の残るうちに、レンタルDVD等でご覧になることをお薦めしたい映画です。

By Jun

スポンサードリンク

|

« 自作ボートでタンデム釣行 志賀島はベラばっかし | トップページ | ビデオのヘッドクリーニング、これで、修理代は要りません »

09-1 英国・イギリス」カテゴリの記事

映画・テレビ」カテゴリの記事

音楽」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/52841/42186974

この記事へのトラックバック一覧です: 映画「炎のランナー」 Chariots of fire 1924年、パリ・オリンピックの陸上走者 :

« 自作ボートでタンデム釣行 志賀島はベラばっかし | トップページ | ビデオのヘッドクリーニング、これで、修理代は要りません »