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2010.08.23

渡部陽一氏と戦場カメラマン達

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最近、「笑っていいとも」をはじめとして戦場カメラマンの渡部陽一氏がテレビに出ていますね。

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低い声でゆっくり話す口調や若干の天然ボケ的発言等で、注目を集めているようですが、話の中身は実体験の裏打ちもあって、見かけとは異なり、非常に重く深い内容となっています。

「笑っていいとも」のようなお気楽バラエティは、視聴率さえ取れればいいので、その話の内容よりも、笑いが取れればOKであり、渡部陽一氏への反応は、タモリも含めて他の出演者はイラクやアフリカの戦場の実情を理解していませんので、私でさえも見るとちぐはぐな感じです。

渡部陽一氏のテレビ出演意図も戦場カメラマンの活動を知ってもらうことと活動費をかせぐことと明確です。

私も、以前から戦場カメラマンの活動には興味があって、ちょっと戦場カメラマンのことについて、話してみます。

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この場合の戦場カメラマン(従軍カメラマン)は、軍専属のカメラマンではなくて、ジャーナリストとして戦場や戦場地域の人々の状況を撮影するプロ・カメラマンです。

軍隊と一緒に行動する必要があることから、プレスパスを取得して作戦に参加することが普通です。

ちなみに、フリーなジャーナリストの戦場カメラマンの同行を許可する軍隊は、比較的民主主義的な軍隊と言えるかもしれません。北朝鮮の人民解放軍は、人民を解放しないのでジャーナリストの同行は絶対に無いのです。

カメラが発明されて以来、戦場を撮った写真は多いのですが、フォト・ジャーナリストとして最初に有名になったのが、何と言ってもロバート・キャパでしょう。

私も、彼の著書「ちょっとピンボケ」を中学生の頃、読んだ記憶ががあります。

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彼が有名になった最初の写真が、1936年のスペイン内戦で、頭部を撃たれて倒れる瞬間の人民戦線兵士を撮影したものです。

また、ノルマンディ上陸作戦で、兵士と一緒に弾雨の中を上陸中に撮影した写真は、恐怖のあまり震えながら撮ったのでピンボケになりました。彼の著書の「ちょっとピンボケ」は、そのことに由来しています。

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ロバート・キャパは、1954年の第一次インドシナ戦争で、ベトナムにおいて地雷にあい、戦場で死亡しています。

日本人でよく知られている戦場カメラマンは、まず、沢田教一氏でしょう。

ベトナム戦争で、銃弾を避けながら川を渡る母子を撮影した写真、「安全への逃避」は、あのピューリッツア賞を受賞しています。

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沢田教一氏も、1970年にカンボジア・プノンペンで狙撃されて死亡しています。

三人目は、一ノ瀬泰造氏です。佐賀県武雄市の出身です。

1973年にクメール・ルージュ支配下のカンボジアに赴く際、友人への手紙の中で「旨く撮れたら、東京まで持って行きます。もし、うまく地雷を踏んだら”サヨウナラ”!」と書き残しました。

彼は、そのままアンコールワットで消息を絶ち、後にクメール・ルージュに処刑されたことが判明しました。

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彼の生涯は、2本映画化され、「泰造」、「地雷を踏んだらサヨウナラ」が公開されました。

これらの戦場カメラマンが愛したカメラ機種など、もっと書きたいことはあるのですが、長くなるのでとりあえずこのくらいに。

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いずれにしろ、銃弾の飛び交う戦場で武器を持たず丸腰で、カメラ一つで戦場の事実を記録する戦場カメラマンに私は尊敬の念を強くもっております。

蜂の巣の蜂蜜を採りにいくときに、仲間の一番後ろからついて行き、蜂が騒ぎ出すと真っ先に逃げ出す傾向にある私には、とてもじゃありませんができる活動ではありません。


渡部陽一氏の忘年会・パーティ用仮装マスク
ついにと言うか何と言うか渡部陽一氏、戦場カメラマンの仮装マスクです。



世界は危険で面白い 渡部陽一著
世界の紛争地を駆け巡る戦場カメラマン渡部陽一さんの体験記。餓死寸前、毛虫を食べる=コンゴ、ジャングル、死の行進=ウガンダ、戦場の恋人たちに当てられる=ユーゴスラビア、カヌーで決死の川くだり=コンゴ、南米美女図鑑=コロンビア、戦場のダンスパーティー=スーダン、喜び組との合コン=北朝鮮…などなど「危険と面白い話」が盛りだくさんです。

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