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2014.06.24

天神・今泉の「福新楼」で元祖博多皿うどんを食べてきました。

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当ブログでは、博多のやわらか皿うどんの店を幾つか紹介してきました。

春吉の紅蓉軒博多駅前のぴかいち香椎の宇宙軒福重の五福などですが、いよいよ大真打ちの登場、福新楼です。

やわらか皿うどんとは、麺を揚げているパリパリの皿うどん、つまり堅焼きそばとは異なり、ちゃんぽん麺を揚げてはいません。

もともとは、長崎ちゃんぽんの元祖「四海楼」が、出前時にちゃんぽんの汁がこぼれるので、汁なしちゃんぽんを皿うどんとして創りだしたものと言われています。

そのことから具材もちゃんぽんと共通のものが多いとされています。

この長崎皿うどんとよく混同されるのが「博多皿うどん」です。

博多皿うどんは、昭和初期に「福新楼」の二代目張兆順氏が創りだしたものです。

博多皿うどんの正式名称は、福新楼では「福建炒麺」と呼びます。

福新楼の歴史

福新楼の初代は、中国福建省出身の張加枝氏です。

明治22年に、華僑として長崎・新地に来ました。

その後、張加枝氏は福岡にやってきて、博多の八百屋にもやしの作り方を教え流行らせました。

明治37年に中華料理店を開店しましたが、天神ではなく東中洲の旧玉屋デパート裏で屋号は「小鳥屋」でした。

その後、移転、屋号の変更を繰り返し、大正10年に「福新楼」となりました。

昭和初期には、二代目の張兆順氏が博多皿うどんを考案しました。

戦争や偏見の苦難を経て戦後、東中洲千日前、現在の中洲5丁目に移り本格的な中国料理店となりました。

昭和43年に、渡辺通り別館と赤坂門店を併合して、福新楼はけやき通りの地にオープンしました。

創業者が辰年生まれであったことから、移転前の建物にはビデオでご覧のようにタツノオトシゴが壁面に描かれていました。

この建物は、けやき通りに面していて部屋数21で、収容人数は600人と堂々たる中華料理店でした。

全盛期には、調理師は35人もいましたが、それが11人と減り、新しく今年5月に移転した今泉の店では6人となってしまいました。

四代目社長は、張光陽氏です。基本的には、福新楼は張氏の同族経営です。

博多皿うどんの作り方

さて、昭和初期に福新楼で創りだされた博多皿うどんに話を戻しましょう。

福新楼の看板料理である博多皿うどんの仕込みは、まず、特注の麺を時間をかけて両面焼くことから始まります。

この特注の麺は、中華食品張源洋行が納入しているようです。

日持ちの良くない生麺を焼くことで、麺は熟成し味の深みを出します。

その麺にスープが染みこみ濃厚な味をもたらします。

この皿うどんは、焼く、煮込む、炒めるなど中華料理の技法の7割が投入されていると言われています。

次に、肉と野菜などの具材をを手早く中華鍋で炒めて、それから基本のスープと調味料で味を整え、その後焼いた麺を投入します。

あとは、弱火でジックリ煮込んで麺にスープを吸わせます。

この時点で一旦中華鍋から野菜だけ取り出します。

こうしないと野菜を煮込みすぎてしまい、ベチャベチャになるからです。

この後も麺にスープを吸い込ませるよう煮込み続けていきます。

最終段階で、再び鍋に野菜を投入し、混ぜあわせてできあがりです。

こういうことから、全体的な調理時間は作り始めてから20分はかかります。

注文してもすぐには出てこない福新楼の博多皿うどんの理由はここにあります。

福新楼では、新人調理人の登竜門が皿うどんで、1人前になるには3年以上かかるそうです。

また、福新楼の伝統の一つですが、調理人・従業員達たちの朝ごはんは毎日皿うどんで、この場でその日の味を確認しています。

私も食べてきました福新楼の博多皿うどん

6月の平日の午後5時ころ、今泉の福新楼に行ってきました。

1階のレストランで注文したのは、もちろん博多皿うどん。

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お客さんは最初1組だけでしたが、後にはけっこうな組数となりました。

肝心の皿うどんは、やはり遅めに出てきましたが、福新楼の看板メニューの名声を裏切らず美味しくいただきました。

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なお、福新楼の人気メニューランキングは、次のとおりです。

  • 第1位 博多皿うどん(福建炒麺)1,134円
  • 第2位 博多焼鶏        1,026円~
  • 第3位 東*肉 トンポーロー      756円

福新楼の今泉移転について

天神のけやき通・国体通りで46年も営業してきた福新楼ですが、4代目の張光陽氏の決断で今年の5月に新築して今泉に移転しました。

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旧店舗の建物が古くなり、段差が多くバリアフリーでないこと、また、9年前の福岡西方沖地震で被害を受けるなど耐震補強が完璧ではないことが理由だそうです。

Img_08892sm

しかし天神地区の土地事情は厳しく、新店舗の規模は半分になりました。

店舗の規模が半分になれば、必要とする従業員もかなりの人数を削減せざるを得ず、このことでは大変苦労されたようです。

いずれにしろ福岡・博多の老舗中華料理店「福新楼」が新しい場所で、今まで以上に繁栄し、伝統の味が途絶えないよう応援していきたいと思っています。

◯ 福新楼

福岡市中央区今泉1-17-8 ツタヤ書店裏
092-771-3141(代表)
営業時間 休日等は公表なし


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